パニック障害と長嶋一茂「一茂がたどり着いた克服法は【孤独と飢えを味方にする】だった」
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最終更新日:2014/10/29
パニック障害と芸能人 乗るのが怖い, 長嶋一茂
長嶋一茂とは
長嶋一茂は、言わずと知れたミスタープロ野球長嶋茂雄の息子で、元プロ野球選手です。
今はバラエティでのおとぼけキャラやスポーツキャスターとしてよく知られています。
「無断でミスターのゆかりの品を売り払った」とか、「妹の三奈と争い訴訟沙汰になりそうだった」とか、「江角マキコに落書きされた」とか言われながらも頑張っている人です。
一茂のパニック障害の発症
そんな、一茂がパニック障害を発症したのは、まだ巨人でプロ野球選手として現役だった1995年頃です。
一茂は30歳で発症したらしいのですが、僕も1995年に17歳でパニック障害を発症したのでパニック障害歴はほぼ同じということになります。
なんか、場所や立場は違えども同じ空の下で一茂も苦しんでたんだと思うと感慨深いものがあります。
パニック障害を発症する前まで相当傲慢な人間で、パニック障害の発症を機に読書をするようになり随分と謙虚な人間になったというのも僕と似ています。
そして、パニック障害になった当初は「自分が弱いからダメなんだ」という思いから極真空手に入門して自分を追い込んだりしたこともあったそうです(くどいですが僕はほぼ同じような気持ちで大道塾でお世話になったことがあります)。
一茂がパニック障害を発症してからどんな様子だったかを簡単にまとめますと、2000年のNHKドラマ「オードリー」の撮影では新幹線に乗るのが怖くなり、2005年の「男たちの大和」では撮影所が京都だったらしく、毎夜「東京にいる子供たちに会いたい」と泣いていたそうです。
さらに、2007年映画「ポストマン」の時は毎日通るアクアラインの10分のトンネルが怖くて仕方なかったり、2008年の「スーパーからくりTV」ではとうとう途中退場もしてしまったそうです。
悪戦苦闘しているようですが、パニック障害を患いながらテレビ出演を続けているというのは、体に悪そうだなという思いはあるもののすごいことです。
一体どうしたらそういった状態に日々コンディショニングして行けるのかというのは、ぜひとも知りたいところです。
一茂のパニック障害克服法
そんな、一茂のパニック障害克服法が上に紹介したような体験談も含めて書かれているのが「乗るのが怖い-私のパニック障害克服法 (幻冬舎新書) 」です。
この本は、2010年に発売されたものですがパニック障害を克服した人が紹介していることが多いです。
僕も以前に別のブログで紹介していたことがあったようです。
一茂のことをネットで調べている時に、なんかこの記事見たことあるなと思ったら自分が書いたものでした(怖)。
この本の結論としては、最初は一茂もけっこう薬に頼っていたそうですが、途中から「医師と薬に依存しない」と決めて勉強し・実践してたどり着いたのが【孤独と飢えを味方にする】だったというものです。
確かに不安という感情を芽生えさせたないために空腹にして「腹減ったよ~」という気持ちで満たしておいたり、体調を整えるための断食というのは効果があります。
一日一食とか三日間断食なんてのも普通に出てきて、そういったことを実行できるのはすごいと思います。
ただ、ホントに気をつけてやらないと危険ですから、気軽にはできません。
孤独を味方にするというのは、普段から群れる事ができない僕には(友達がいない)パニック障害の克服法としては共感できませんでした。
まあ、強くなれということなんでしょう。
最後に
本に書いてあったいい言葉を紹介しておきます。
「パニック障害は100%自分で治すもの」
「元に戻す(現代生活はあまりにも「不自然」だから、出来る範囲で「自然」な形に生活・体・心を戻すという意味)」
「たとえば、私が仕事を辞めて二年ぐらいハワイでのんびり遊んできたとする。それで、パニック障害の症状が治まって日本に戻ってきても、おそらく、仕事に復帰したとたんぶり返してしまうだろう、なぜなら逃げるだけでは本当には自分が変わっていかないからだ」(パニック障害の再発に関して参考になります)
2008年にはうつが悪化してどん底になったこともあるようですが、一茂はかなり努力して回復し第一線で活躍しています。
パニック障害を克服したい人は見習うべきところが多いでしょう。
参照:長嶋一茂(2010)『乗るのが怖い-私のパニック障害克服法 』幻冬舎新書
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