パニック障害と円広志「とんで、まわってパニック障害を克服した浪速の一発屋」

公開日: : 最終更新日:2014/10/28 パニック障害と芸能人

パニック障害と芸能人シリーズ第8回目です。

今回は、「夢想花」で一世を風靡した円広志さんにスポットライトを当ててみました。

一世風靡したと言っても1978年(昭和53年)のことですから、だいぶ昔の話で僕なんかは生まれたばかりの頃です。

「夢想花」とは「とんでとんでとんでとんで・・・・まわってまわって・・・」という例の歌です。

CMなんかで聞いたことがあって円広志は知らないけど、歌だけは知ってるという人も多いのではないでしょうか。

大阪のダメなおっちゃんの本?

円広志さんは「世の中にパニック障害のことを広めたい」という思いからパニック障害を公表していて、自分のパニック障害のことについて書いた本も出しています。

「僕はもう、一生分泣いた」というタイトルです。

2009年1月の出版で、パニック障害に関する芸能人本としては最初だった気がします。

僕はこの本を出版当初に買って読んだんですが、正直「パニック障害になって酒に溺れた傍若無人な関西おやじの話」という印象しか残っていませんでした。

ですから、僕の中では円広志はパニック障害を克服していないので克服のお手本として紹介する気はありませんでした。

本もヤフオクで売っちゃったぐらいです。

それでも、パニック障害と芸能人という括りではやっぱ外せないかなと思って、とりあえずもう一回本を買って読んでみることにしました。

パニック障害克服に必須の本!

僕は本を読むときは面白いことや参考になることなどをメモを取りながら読むんですが、「僕はもう、一生分泣いた」を読み直したらメモを取る手が止まりません。

5年半前の自分は何を読んでいたんだろうという気持ちになり、円さんに対する見方が変わりました。

以前は関西おやじ特有のアクの強さばかりが目についてしまって、そこに隠されている努力や頑張りを読み取れていませんでした。

ぜひ、購入して読んで欲しいですが、残念ながら絶版になっていますので、今回は「僕はもう、一生分泣いた」から円さんの言葉をたくさん引用しながら円さんとパニック障害との関わりを見ていきます。

パニック障害発症編

パニック障害を発症したのは1999年、円さんが46歳の時です。

当時から、全国ネットで顔を見ることはそんなに多くなかったですが(「あの人は今!?」ぐらい?)、関西では売れっ子だったようでハードワーク&睡眠不足に酒がプラスされて発症しました。

本番中に異変を感じ、その後症状が徐々に悪化していきます。

「本番5秒前」のディレクターの声に心臓が踊り、「スタート」でこれはもたないと恐怖におののいた。

時間が決まっている生番組はまだいい。いつ終わるかわからない収録番組は怖くてならなかった。

といった言葉は、芸能人ならではの真に迫ったもので、想像するだけでガクブルです。

そして円さんは、恐怖やプレッシャーから夕方になると酒を飲みまくるという生活になってしまいます。

そんな生活を続けるうちに、

考えてみれば、人を喜ばせ、楽しませる番組で自分がこんな風に苦しい思いをしながらやっていては、観ている人が楽しめるわけがない。

と考えるようになり、すべてのレギュラー番組を降板します。

(ここで、島田紳助との美談があるのですが割愛します。)

仕事をすべて降板した時に円さんが医者に言われた言葉が印象的です。

仕事の負担を減らすのはいいが、全部やめるなんて無謀だよ。それでまた不安になるじゃないですか。

この医者の言葉は「パニック障害」と「仕事」と「不安」という3つの要素の関係をよく表していると思います。

そして、シートベルトが怖くてつけられなくなり、夕暮れ時は毎日泣き、それまで淡白な付き合いだった奥さんに手を握ってもらって眠るほど症状は悪化します。

パニック障害克服編

1%でも希望のあるものは試すべき

克服した人のほとんどがこの言葉を言いますが、円広志さんもやはり言っていました。

とにかく良さそうなものは何でもやってみた

自分に合った治療法、病院を探すのがこの病気を克服するのに必要なことだ

円さんは医者嫌いで、10年間健康保険を使わずに「健康家族」として大阪市から表彰されたこともあるぐらい医者とは疎遠だったようです。

そんな円さんが言うのですから、逆に治療者選びの大切さが伝わります。

はり、音楽療法、瞑想などなど自分に合いそうな治療法を続々と試していったようです。

そして、家族や友人、スタッフなど周りの支えもあり徐々に回復していきます。

本の後半

本の後半はよくあるいい話(人生訓)ですから端折りますが、それでも気になった言葉を少しだけ紹介しておきます。

この病気になってよかったとは決して言えない。しかし、この病気のおかげで、それまで知ることのなできなかった何かを得ることができるのだ。

それで、いいじゃないか。こんな心境に僕は生きる望みを託してみることにした。

この文章は後半が肝です。

僕はライブでどれほど力を得て自信を取り戻したか。やはり、好きなことに無心で取り組むことで、この病気を克服するチャンスがつかめるのかもしれない。

好きなこと>パニック障害という公式はあります。

最後に

「僕はもう、一生分泣いた」はパニック障害の克服にかなり参考になります。

絶版になってますが、ブックオフなんかで見かけたら買って読んでみてください。

しかし芸能人でパニック障害って大変ですよね。

円さんが言うには、公表してない芸能人はたくさんいるそうです。

番組パネラー3人が全員パニック障害だったこともあるとか。

人前であれだけ気を張ってハードワークなんですから、パニック障害になる人も多くて当然ですよね。

芸能人の皆さん、お体を大切に。

参照:円広志(2009)『僕はもう、一生分泣いた』日本文芸社

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