パニック障害とIKKO「パニック障害をもパワーに変える”どんだけモンスター”」

IKKOとは

IKKOは日本の「ナオミ・キャンベル」と評されることもあるヘアメイクアーティスト・美容家・タレントです。

「IKKO」という名前の由来は、本名の「豊田一幸（とよだ　かずゆき）」の「一幸」を音読みした「いっこう」だそうです。

多才であり、日本でトップクラスのヘアメイクアーティストとしてだけでなく、書の道にも通じ、料理の腕もプロ顔負けです。

「自分を女としては120点である」と思っているという本人の言葉にも、頷かなければならないところがあります。

パニック障害の発症

そんなIKKOがパニック障害を発症したのは、３９歳（２００１年）の頃です。

30歳で独立しヘアメイク事務所を立ち上げたのですが、元々努力家なのに加えて事務所を背負って立つ責任感から頑張りすぎてしまい発症してしまいます。

その後、改善したもののプロデュースを手がけるようになった2008年頃から再び症状が出るようになります。

IKKOに密着していた「カスペ（2010年5月4日放送、パンドラで見れました）」という番組の収録中にも発作が出てしまい、その様子も放送されました。

福岡パルコに「Pink by IKKO」というセレクトショップを出す時で、心労が溜まっていたのか症状は相当酷そうでした。

IKKOは大変だったでしょうが、パニック発作で苦しむリアルな映像って放送されたことがないと思うので、パニック障害というものを知ってもらうためには貴重な映像だと思います。

IKKOのパニック障害克服法

IKKOはパニック障害になってガムシャラに頑張るのを少しだけセーブするようになります。

そして、健康を取り戻すために始めた１日2回（計15キロ）のウォーキングが、心身の調整に役立っているようです。

食事にも気をつけていて、美容と健康のために手作り弁当を現場に持っていくことも多く、自宅の冷蔵庫には暇なときに切った野菜がタッパーに入れて並べられているそうです。

しかし、頑張りすぎてしまうのが「IKKO」という人らしく、パニック障害を治している時間がもったいないから、パニック障害を抱えながら全力で突っ走るという人生を生きてる感じです。

IKKOはどうして頑張れるのか

「女に生まれたかったのに男に生まれてしまったというコンプレックスがあったから、それをはねのけようと必死に努力しました。」

IKKOがとんでもない努力をし続けられるのは、この思いが源泉としてあるからです。

日本トップクラスのメイク術も、自分がブスだから身につけられたと言っています。

コンプレックスがパワーになるということを小さい頃から実践して知っていたのですね。

だから、パニック障害になっても、

「乗りきれなかったら、また同じ所でつまづくから。苦しくても歩き続ける。一生懸命の糸が切れた時は、私の命が終わる時。」

「ピンチはチャンス。思い通りにならないことがいわゆる成功につながる」

「不安だからこそ、それを振り払おうと努力する。その結果、前の自分よりちょっと成長する。つまり、どれだけ不安があるかということが人生をランクアップさせる鍵となるのです」

というふうに「パニック障害（パニック障害もコンプレックスの一つとして捉え）をもパワーに変えてしまう」ことができるのですね。

まとめ

IKKOは容姿だけでなく生き方もモンスタークラスです。

普通の人には真似できないところが多いですが、できるところ（いろんな意味で）から見習っていきましょう。

IKKOのように、パニック障害なんかにかまってられないというぐらい、人生においての「やるべきこと・やりたいこと」が見つけられた人は強いですね。

＜参照＞
IKKO(2011)『オンナ塾』PHP
『カスペ！芸能界の告白大ヒットに隠された壮絶人生SP』(2010年5月4日放送）
NHKオンライン　これまでの放送『大人へのトビラTV』
http://www.nhk.or.jp/otona/p2012/120823.html
ウィキペディア『IKKO』のページ