パニック障害と堂本剛「頑張ってるけど・・正直しんどそう」
公開日:
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最終更新日:2014/10/17
パニック障害と芸能人 堂本剛
堂本剛とは
剛くんは言わずと知れた大人気アイドルグループKinKi Kidsのメンバーの一人です。
芸能界でのソロ活動はKinKi Kids結成よりも早く、「堂本直宏」という芸名で子役として「ダウンタウン物語」などに出演しています。
ただ、僕的にはやはり「じっちゃんの名にかけて」で一世を風靡した金田一少年(1995~1997)のイメージが強いです。
今回シーズン1の最初の方を見直したんですが、やっぱ音楽とか世界観とかがいいですね(特に「学園七不思議殺人事件」は傑作)。
古尾谷雅人の演技も大好きでした。
パニック障害の発症
さて、そんな剛くんですが金田一少年のドラマの最後の方の時期であり、キンキキッズのデビューシングルである「硝子の少年」が売り出された1997年頃(18歳)にパニック障害を発症したようです。
その後、2000年のコンサートで大きな発作、2003年のコンサートで体調不良で倒れたのをきっかけに「パニック障害」であることを公表します。
「18歳からの5年間は死にたいと思っていた」との言葉が示す通り、発症からカミングアウトするまではそれこそ死ぬほど辛かったようです。
堂本剛という人
もともと性格は超ネガティブで人前に立つことは苦手、14歳で上京してきた最初の半年は毎日お腹を壊すぐらいデリケートなタイプです。
そんな剛くんが、「10代の頃は記憶がない」「全然寝ていない」と後に振り返る生活の中で調子が悪くなったのは、当たり前と言ってもいいのかも知れません。
「クソ真面目・硬派・めんどくさい人・考える人」と言った形容がぴったりくる昭和一桁生まれのような気質の剛くんは、自分でも言っている通り芸能界には向いていないのでしょう。
剛くんが芸能界に向いていないというのは、彼のエッセイである「ぼくの靴音」という本を読んでもよくわかります。
「ぼくの靴音」で書かれているテーマで多いのは「愛・友情・家族・人生・自由」といったもので、哲学チックなものが多くなっています。
「自分はどんな理由で生きているのか、何のために存在しているのか、という事を考えようとしない人間があまりにも多いから。目標や夢もなく、死ぬ勇気もなく、ただ呼吸し続け、食欲・睡眠欲・性欲という三つの欲望を満たす為だけに毎日を繰り返す」
なんて文章は、メルヘンチックな雑誌の代表格である「MYOJO(「ぼくの靴音」はMYOJOに掲載されたものをまとめたものです)」に掲載されていた言葉とはとても思えません。
さらには、よほど正義感が強いのか本の中には、芸能界の暗部を批判するような言葉もそこかしこに見られます。
後に音楽活動を積極的にするようになったのも、「歌詞に想いを乗せてしまえば、カット(編集)されない」という打算もあったようです。
そんな芸能界に向いていない性格でも、周りの期待に応えるという意味合いも含めて、発症から20年近く色々と工夫して(飛行機に乗る前の日は一睡もしないで飛行機の中で寝る、コンサートで梅干・生姜をかじって乗り切るなど)頑張り続けています。
その結果が、歌もいい、演技もいい、ファションセンスもすごい(アシメは斬新でした)、話しても面白い(深みがある)という評判を得て、芸能界のトップクラスにい続けるのですからすごいことです。
太っちゃった時期も長かったですが、最近は少し痩せてきて元気な感じに見えます。
まとめ
それでも、やはり「正直しんどそう」に見えます。
「奈良(剛くんの田舎)に住んで、通って仕事をするのが理想」と本人も言ってるぐらいですから、よほど東京は肌に合わないのでしょう。
芸能界で剛くんが活躍し続けるのは、同じような病気の人たちを励ますという意味で非常に有意義ですし、本人もやりがいを感じているようです。
しかし、潰れてしまっては元も子もありません。
「無事これ名馬」の例えの如く、細長~くほどほどに頑張って欲しいものです。
参照:堂本剛(2005)『ぼくの靴音』集英社
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